続・勝手にホラ~
前回に引き続きまして、勝手にホラーベスト10を選ぶにあたり、迷いに迷った同監督もしくは同ジャンルの作品について、だべってまいります。
またまた、何の参考にも役にもたちませんが早々、以下に発表~う!!
1位と迷ったよ リング~人間と何だかの、あいのこ少女の怨みつらみの矛先が、全く関係の無い人達に向けられ、白目&口あんぐりで死んでしまうという大変迷惑なお話し。 ご存知、貞子嬢がやりたい放題です。 女子高生役の竹内結子も白目&口あんぐりで押入れに入ってますよ~。 中田秀夫監督はデビュー作にあたるTV放送の「本当にあった怖い話」シリーズ「呪死霊」(3作品オムニ)もイイです。
2位と迷ったよ バッド・テイスト~食人エイリアンと、ゾンビと、アホな人間がヒッチャカメッチャカなお話し。 「ブレインデッド」にも葬儀屋役で出演していたジャクソンですが、仲間内で撮ったこちらでは、お友達と共にメインで出張り、飛び出た脳みそを元に戻すという荒業を披露しております。 実はワタクシ、次作の「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」を含め母国でのホラー3作品で1~3位を独占させてもイイ程、ジャクソンホラーのファンなんであります。
3位と迷ったよ 死霊のはらわた2~「死霊のはらわた」で生き残った男が、今度は一部ゾンビ化してしまった手を自ら切断し電ノコを装着。 さらにショットガンを片手で扱えるようマッドマックスばりに改造して、すべてをメタメタに。 最後は中世期のヒーローになるというお話し。 ハッキリ言ってワタクシ、こっちのが好きなんですね~。 能天気ライミがやりたい放題です。 そのまま中世期へと続く「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわた3」ではブリジット・フォンダをキャスティングするなどの色気を見せてしまいました。 このおっさん役者としてもいろんな作品に顔出しておりまして、清水崇の「呪怨」ハリウッド絡みは、どちらも製作総指揮に名を連ねております。
4位と迷ったよ キャリー~熱心なキリシタンのカアチャンに、な~んも教えられずに普通のハイスクールにぶっ込まれたイジメられっ子のテレキネシス少女がブチ切れて、イジメた生徒どころか街もろともメタメタにするというお話し。 キング原作では「ミザリー」も好きです。 豚の血をぶちまけられた、シシー・スペイセクがイッちまうまでのシーンは、デパルマお得意の演出です。 アホアホのトラボルタも笑えます。
5位と迷ったよ エクソシスト2~「エクソシスト」で緑のゲロを吐いた、あんまりカワイクない女の子が予想通りに成長し、またまた異変が。 新登場の神父がアフリカに行って帰ってみると、イナゴがいっぱ~い!!というお話し。 「何でコレよ?」という方が殆どではないでしょうかね~。 しかしながら「未来惑星ザルドス」好きのワタクシ的にはジョン・ブアマンのこれは外せません。 エンニオ・モリコーネの音楽もイイですよ。
6位と迷ったよ テナント/恐怖を借りた男~飛び降り自殺未遂で瀕死状態の女の部屋を、「死んだら入居できるよ~」つー事で借りた男が、「なんかオレ自殺した女になっちまうんじゃね?」というお話し。 これはホラーに入るんでしょうかね~。 フランスに出戻ったポランスキー自身が主演を務めております。 シャロン・テート殺害、少女淫行疑惑と波乱万丈の方でありますが、自身の境遇や体験などが如実に現れた、オスカー監督賞受賞作の「戦場のピアニスト」や「死と処女」もイイです。
7位と迷ったよ サスペリア2~(ネタバレ)人を殺しまくっていた犯人が、実は自分のカアチャンで、なおかつトオチャンも殺してました~、というお話し。 ご存知のように「サスペリア」とはな~んの関係もありません。 本作(Deep Red)の方が実は先に製作されております。 「サスペリア」よりこっちのが好きなんですよね~。 「フェノミナ」をはじめ「オペラ座/血の喝采」なども同パターンですね。
8位と迷ったよ ゾンビ~ゾンビから逃れたヤツらが、巨大ショッピングセンターを陣取って楽しく生活するお話し。 面白さではこっちなんですけどね~。 もちろんサヴィーニとのコンビです。 上記「サスペリア2」のアルジェントが首を突っ込んどりますんで音楽はゴブリンが担当、ヨーロッパでの配給権所持を振りかざして自身の監修版までちゃっかり出しております。
9位と迷ったよ 悪魔のいけにえ2~ 前作の食人一家に、頭の線が2~3本切れたデニス・ホッパーが楽しい事をするお話し。 はい、これはもう前作よりワタクシ好みです。 デニス・ホッパーは相当笑えます。 このおっさん何を考えてるんでしょうかね~。 前作ラストで痛い目にあってしまったコックは頭皮に金属プレートを埋め込んで登場。 頭がムズムズするらしく針金をライターで炙り、それでジュージューするんですね。 さらに針金の先端に付着した自身の焼けた頭皮の肉片をつまむという楽しい事をしてくれます。 トビー・フーパーは鼻くそほじって食うタイプかもしれません。 コック役はジム・シードーで据え置きですが、レザーフェイスもキャストが変わっています。 そして何と言ってもビル・モーズリー演じるチョップトップがインパクト大でありました。
10位と迷ったよ SF/ボディ・スナッチャー~宇宙の侵略生命体だかが、寝ている間に体を乗っ取り、オリジナルの残骸はせっせとゴミに出すというお話し。 この作品に出演もしている、ドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」をフィリップ・カウフマンがリメイク。 ラスト、イイですよ~。 後に何故か「バッド・ルーテナント」のアベル・フェラーラもリメイク。 原作はジャック・フィニイの「盗まれた街」でありますが「エルマリアッチ」のロバート・ロドリゲスもこれを下敷きに「パラサイト」を撮っています。
またまた、「おまえアホか?」という声が聞こえてまいりますが、こちらをそのまま、「勝手にホラーベスト10」と差し替えてもイイくらいでして。
さらには、「どちらも混ぜこぜで再チョイスしてみようかな」なんて事になると、同監督の作品が連立するなどグチャグチャになりそうですね~。
さらにさらに、ベスト10候補がまだまだ沢山ありまして・・・
というわけで次回は勝手にホラーベスト10を選ぶにあたり、奇しくもランクインを断念せざるを得なかった番外編作品を紹介したいと思います。